「ブラッシングは毎日したほうがいいって聞くけれど、正しいやり方が分からない」「嫌がるので、ついさぼりがちになってしまう」――初めて犬を飼う方から、よくいただくお悩みです。
ブラッシングは、お家でできるお手入れの中でも、いちばん効果が大きいケアのひとつです。毛玉や抜け毛を防ぐだけでなく、皮膚の健康を保ち、体の異変に早く気づくきっかけにもなります。
この記事では、ブラシの種類と選び方、正しいとかし方、嫌がる子への対処法をご紹介します。
この記事でわかること
- ブラッシングで得られる4つの効果
- ブラシの種類と、愛犬に合う選び方
- 正しいとかし方と、嫌がる子への対処法
ブラッシングで得られる4つの効果

- 毛玉を防ぐ:絡まりかけた毛をほどき、毛玉になる前に取り除けます。
- 抜け毛を減らす:抜けた毛を取り除くことで、お部屋に散らばる抜け毛が減ります。
- 皮膚を健康に保つ:適度な刺激で血行がよくなり、皮膚の通気性も保てます。
- 体の異変に気づける:毎日体に触れることで、しこりや傷、皮膚の赤みなどに早く気づけます。
ブラシの種類と選び方

スリッカーブラシ
細い金属のピンがたくさん並んだブラシです。毛玉をほどいたり、抜けた下毛をかき出したりするのに使います。トイ・プードルやマルチーズなど、毛が伸びる犬種には欠かせない1本です。ピンが皮膚に当たると痛いので、力を入れすぎないように注意しましょう。
コーム
金属製のくしです。ブラッシングの仕上げに通して、とかし残しや小さな毛玉がないかを確認します。コームがスッと根元まで通れば、きちんととかせているサインです。
ラバーブラシ
ゴム製のやわらかいブラシです。柴犬やチワワ(スムース)など毛の短い犬種の抜け毛取りに向いています。マッサージのような感覚なので、ブラッシングが苦手な子にもおすすめです。
獣毛ブラシ
豚毛などの天然毛を使ったブラシで、毛並みを整えてツヤを出す仕上げに使います。
迷ったときは、毛が伸びる犬種は「スリッカー+コーム」、毛の短い犬種は「ラバーブラシ」から始めるのがおすすめです。
正しいブラッシングの手順

- 体の外側から:背中や体の側面など、触られても平気な場所から始めます。
- 毛を少しずつ分けて:毛の表面だけでなく、根元からとかせるように、少量ずつ分けてとかします。
- 毛の流れに沿って:スリッカーは手首の力を抜いて、毛の流れに沿ってやさしく動かします。
- コームで確認:最後にコームを通して、引っかかるところがないかをチェックします。
毛玉ができやすいのは、耳の後ろ、脇の下、足のつけ根、首輪やハーネスがこすれる場所です。これらの場所は、特にていねいにとかしてあげましょう。
毛質別・ブラッシングのポイント
- 巻き毛の犬種(トイ・プードル、ビション・フリーゼなど):表面はふんわりしていても、根元で毛玉ができやすい毛質です。毛を分けて、根元からとかしましょう。
- 長毛の犬種(シーズー、マルチーズなど):細く切れやすい毛なので、毛先から少しずつとかします。目のまわりや口のまわりもやさしく整えましょう。
- ダブルコートの犬種(柴犬、ポメラニアンなど):下毛がたまりやすいので、スリッカーで抜け毛をかき出してから、コームで仕上げます。
- 毛の短い犬種(チワワ(スムース)、パグなど):ラバーブラシで毛の流れに沿ってなでるように。抜け毛取りとマッサージを兼ねられます。
やってはいけないブラッシング
- 表面だけをなでる:表面はきれいでも、根元に毛玉が残っていることがよくあります。
- 毛玉を力任せに引っ張る:強い痛みを与えて、ブラッシング嫌いの原因になります。固まった毛玉は無理にほどかず、サロンにご相談ください。
- 同じ場所を何度もこする:スリッカーで同じ場所をこすり続けると、皮膚が赤くなることがあります。
ブラッシング前後のひと工夫
体が濡れているときのブラッシングは避けましょう。濡れた毛は絡まりやすく、切れやすくなります。雨の日のお散歩のあとは、しっかり乾かしてからとかしてあげてください。
また、ブラシに絡んだ毛は、使うたびに取り除いておきましょう。毛が残ったままだと、ピンの先が皮膚に届きにくくなり、とかす力が落ちてしまいます。
ブラッシングを嫌がる子への対処法
ブラッシングを嫌がる子は、過去に痛い思いをしたことがあるのかもしれません。次のような工夫で、少しずつ慣らしていきましょう。
- 1回の時間を短くし、1〜2分で終わらせる
- 好きな場所(背中など)から始め、苦手な場所は少しずつ
- 終わったらおやつやほめ言葉で、「いいことがあった」と覚えてもらう
- 散歩のあとなど、落ち着いている時間を選ぶ
一度に全身をとかそうとせず、「今日は背中と右足だけ」のように分けても大丈夫です。
どのくらいの頻度でとかせばいい?
毛が伸びる犬種や長毛種は、できれば毎日とかすのが理想です。毛の短い犬種でも、週に2〜3回はとかしてあげましょう。換毛期は抜け毛が一気に増えるので、いつもより回数を増やすのがおすすめです。換毛期のケアについては、「犬の換毛期はいつ?抜け毛対策」で詳しくご紹介しています。
まとめ
毎日のブラッシングは、愛犬の毛並みと皮膚を守る、いちばん身近なケアです。お家でしっかりとかしておくと、サロンでの毛玉取りの時間が減り、ワンちゃんの負担も軽くなります。ブラシの使い方が分からないときは、トリミングの際に担当トリマーへお気軽にお声がけください。
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