犬を迎える前のお部屋づくり|安全で過ごしやすいレイアウトと注意したいこと

犬を迎えると、お部屋の景色は少しずつ変わっていきます。人にとっては何もない場所でも、犬にとっては危ないものや、過ごしにくい場所があるかもしれません。

お迎えしてからあわてて片づけるのではなく、事前にお部屋を整えておくと、新しい家族を落ち着いて迎えられます。この記事では、犬を迎える前にしておきたいお部屋づくりのポイントをご紹介します。

まずは「居場所」を決める

お部屋づくりの例お部屋づくりの例窓(直射日光とエアコンの風は避ける)サークル(壁ぎわ)ベッドトイレキッチンゲート滑り止めマット玄関トイレはベッドから離し、キッチンや玄関の手前にはゲートを置きます

家族の気配が感じられる場所に

犬の居場所は、リビングの一角など、家族の声や気配が感じられる場所がおすすめです。一方で、人の出入りが多すぎる通り道や、ドアのすぐ横は落ち着きにくい場所です。壁に沿った場所や、部屋の角など、背中側が守られている場所を選ぶと、安心して休めます。

日差しや風の当たり方も確認

窓際で直射日光が長く当たる場所や、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。一日のうちで日の当たり方が変わるので、朝・昼・夕方の様子を一度確かめておくと安心です。

トイレは寝床から少し離す

犬は、寝る場所とトイレを分けたいと考えるといわれています。サークルの中にトイレを置く場合も、ベッドとは反対側に置くなど、できるだけ距離をとってあげましょう。トイレの場所は、一度決めたらあまり動かさないほうが覚えやすくなります。

食事の場所も決めておく

食器と水入れを置く場所も、あらかじめ決めておきましょう。床が濡れても拭きやすいように、下にマットを敷いておくと便利です。

床の滑り対策

フローリングは、犬にとってとても滑りやすい床です。走ったり、急に曲がったりしたときに足をとられやすく、体への負担にもつながります。

  • よく過ごす場所や通り道に、滑り止めのマットやラグを敷く
  • タイルカーペットなら、汚れた部分だけ取り替えられる
  • 滑りにくい床用のコーティングを検討する

足裏の毛が伸びていると、さらに滑りやすくなります。足裏の毛は、トリミングの基本のお手入れで短く整えられます。

かじる・飲み込むと危ないものを片づける

子犬は、目に入るものを何でも口に入れて確かめようとします。床に近い高さにあるものを、一度ぜんぶ見直してみましょう。犬の目線の高さまでしゃがんでお部屋を見回すと、気づきやすくなります。

場所気をつけたいもの対策の例
床まわり電気コード、充電ケーブルコードカバーを付ける、家具の裏に通す
床まわり小物、アクセサリー、ボタン電池引き出しやふた付きの入れ物にしまう
キッチン人の食べ物、生ゴミゲートで区切る、ふた付きのゴミ箱にする
洗面所・トイレ洗剤、薬、化粧品高い棚や扉付きの収納にしまう
リビング観葉植物犬が届かない場所に移す
玄関靴、スリッパ靴箱にしまう

観葉植物の中には、犬にとって危険なものもあります。お部屋にある植物が気になる場合は、犬が届かない場所に移しておくと安心です。

段差・階段・玄関の安全対策

階段と段差

小さな子犬にとって、階段は大きな段差です。階段の上と下にゲートを置いて、ひとりで上り下りできないようにしておきましょう。ソファやベッドからの飛び降りが気になる場合は、スロープやステップを置く方法もあります。

玄関・ベランダからの飛び出し

玄関のドアを開けた瞬間に、外へ飛び出してしまうことがあります。玄関の手前にゲートを置くと、宅配便の受け取りや来客のときも安心です。ベランダに出る場合は、手すりのすき間や、足場になりそうなものがないかも確認しておきましょう。

家具や壁を守る工夫

子犬のころは、歯が生え変わる時期もあり、いろいろなものをかじりたがります。

  • かじられたくない家具の脚にカバーをつける
  • 壁の下のほうに保護シートを貼る
  • かじっていいおもちゃを十分に用意する

「かじってはいけないもの」を叱るよりも、「かじっていいもの」を用意してあげるほうが、犬も飼い主さんも過ごしやすくなります。賃貸住宅の場合は、退去時の原状回復も考えておくと安心です。くわしくは「賃貸で犬を飼う前に確認したいこと」をご覧ください。

抜け毛を掃除しやすいお部屋に

犬と暮らすと、抜け毛の掃除は日常の一部になります。特に、柴犬やコーギーのようなダブルコートの犬種は、換毛期にたくさんの毛が抜けます。

  • 床にものを置きすぎない:掃除機をかけやすく、毛がたまる場所も減ります。
  • ソファやベッドにカバーをかける:洗えるカバーなら、毛や汚れが気になったらすぐに洗えます。
  • 毛が絡みにくい素材を選ぶ:毛足の長いラグより、毛足の短いもののほうが掃除が楽です。
  • ブラッシングの場所を決める:毛が散らばらないよう、ブラッシングは掃除しやすい場所で行いましょう。

抜け毛の量は、毛のタイプによって大きく違います。くわしくは「毛のタイプで変わるトリミングの手間と頻度」でご紹介しています。換毛期にサロンで下毛をしっかり取り除いてもらうと、お家の中の抜け毛もずいぶん変わります。

小さなお子さんがいるご家庭では

小さなお子さんがいるご家庭では、犬とお子さんの両方が安心できるお部屋づくりを意識しましょう。

  • お子さんのおもちゃと犬のおもちゃを分けて片づける
  • 犬がひとりで休める場所を用意し、休んでいるときはそっとしておくルールを決める
  • ゲートを開けたままにしないよう、家族みんなで声をかけ合う

家族でのルールづくりは「家族で決めておきたい「わが家のルール」」でご紹介しています。

お部屋づくりチェックリスト

  • 居場所(サークルの置き場所)を決めた
  • 直射日光やエアコンの風が直接当たらないか確認した
  • トイレと食事の場所を決めた
  • よく過ごす場所に滑り止めマットを敷いた
  • 電気コードをカバーした
  • 床に置いてある小物を片づけた
  • キッチンや階段にゲートを置いた
  • ゴミ箱をふた付きにした
  • 洗剤や薬を高い場所にしまった
  • 観葉植物を犬が届かない場所に移した
  • 玄関の飛び出し対策をした

季節ごとに見直したいこと

お部屋づくりは、一度整えたら終わりではありません。季節に合わせて、居場所の快適さを見直していきましょう。

  • 春・秋:換毛期で抜け毛が増える犬種も。ブラッシングや掃除の頻度を上げる
  • 梅雨:湿気がこもりやすいので、ベッドやマットをこまめに洗って乾かす
  • 夏:窓からの日差しが強くなるので、カーテンや居場所の位置を見直す
  • 冬:暖房器具のコードをかじらないようにカバーし、ストーブのまわりには柵を置く

あると心強い「見守り」の工夫

留守番のあいだの様子が気になる場合は、見守りカメラを置いておく方法もあります。スマートフォンから様子を確認できるので、「いたずらしていないかな」「寂しがっていないかな」という心配がやわらぎます。

カメラで様子を見ていると、「この時間はよく寝ている」「この場所が好きらしい」といった発見もあります。その子に合わせてお部屋を少しずつ整えていくヒントにもなります。

よくあるご質問

最初からお部屋を自由に歩かせてもいいですか?

お迎えしたばかりのころは、サークルを中心に過ごし、お部屋で遊ぶときは家族がそばで見守るのが安心です。トイレの場所を覚え、暮らしに慣れてきたら、少しずつ過ごせる範囲を広げていきましょう。

留守番中はどこで過ごさせればいいですか?

子犬のうちは、サークルの中で留守番をしてもらうと安心です。中にベッド、トイレ、水、かじっていいおもちゃを用意しておきましょう。長い時間の留守がある場合は、預け先もあわせて考えておくと安心です。くわしくは「留守や旅行のときの預け先」をご覧ください。

先住犬がいる場合は?

先住犬の居場所はそのままにして、新しい子の居場所を少し離した場所に用意しましょう。食器やトイレ、おもちゃも別々にしておくと、お互いに落ち着いて過ごせます。

SKIPPY
スタッフ
スタッフからのひとこと足裏の毛が伸びると、フローリングで滑りやすくなります。お部屋の対策とあわせて、足裏のお手入れも定期的に行いましょう。

まとめ

お部屋づくりは、居場所とトイレの位置を決め、滑りやすい床や危ないものへの対策をしておくことが基本です。犬の目線の高さでお部屋を見直し、抜け毛を掃除しやすい工夫もしておくと、新しい家族を落ち着いて迎えられます。季節ごとの見直しも忘れずに行いましょう。

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