トリミング後に愛犬が体をかゆがる・赤みが出るのはなぜ?考えられる原因とお家での対処法

「トリミングから帰ってきたら、しきりに体をかいている」「お尻を床にこすりつけている」「足先をなめてばかりいる」。トリミングのあとに、このような様子が見られて心配になった経験のある飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。

トリミング後のかゆみや赤みには、いくつかの原因が考えられます。多くは一時的なもので数日で落ち着きますが、中には動物病院での診察が必要なケースもあります。この記事では、トリミング後にかゆみが出る主な原因と、お家での対処法、サロンへの伝え方についてご紹介します。

トリミング後にかゆみが出る主な原因

バリカンによる刺激(バリカン負け)

足裏やお尻まわり、お腹など、バリカンで短く刈る部分は、皮膚に刺激が加わりやすい場所です。皮膚が薄くデリケートな子や、毛を短く刈った部分は、人のカミソリ負けのように赤くなったり、チクチクとした違和感でかゆみが出たりすることがあります。

とくに、毛玉がひどくて皮膚の近くから刈る必要があった場合や、普段より短くカットした場合は、刺激を感じやすくなります。

毛を短くしたことによる違和感

長かった毛を短くカットすると、空気や床に直接触れる感覚が変わります。ワンちゃんによっては、その感覚に慣れるまで体をかいたり、なめたりすることがあります。短く刈った毛が伸びてくるときの、チクチクした感覚が気になる子もいます。

皮膚の乾燥

シャンプーで皮脂や汚れが落ちたあとは、皮膚が一時的に乾燥しやすい状態になります。空気が乾燥する冬場や、もともと乾燥肌の子は、かゆみを感じやすくなります。

シャンプー剤との相性

まれに、シャンプー剤がその子の皮膚に合わないこともあります。以前に使ったシャンプーで同じような症状が出たことがある場合は、ぜひ教えてください。

肛門腺しぼりのあとの違和感

トリミングのコースに肛門腺しぼりが含まれている場合、お尻に違和感が残り、床にお尻をこすりつける仕草をすることがあります。多くは一時的なものです。

もともとの皮膚トラブル

毛玉や長い毛に隠れていた皮膚の赤みや湿疹が、カットしたことで見えるようになることもあります。トリミングをきっかけに、もともとあった皮膚トラブルが見つかるケースです。

お家でできる対処法

かきむしらないように見守る

一時的なかゆみの場合、多くは1〜3日ほどで落ち着きます。ただし、かきむしったり、なめ続けたりすると、皮膚が傷ついて悪化してしまうことがあります。気になる場所をしきりに気にしている場合は、そっと声をかけて気をそらしたり、洋服を着せて直接触れないようにしたりするのも一つの方法です。

保湿を意識する

乾燥が気になる季節は、お部屋の湿度を保つことも大切です。保湿スプレーなどを使う場合は、ワンちゃん用のものを選び、使用前にサロンや動物病院に相談すると安心です。

自己判断で薬を使わない

人用のかゆみ止めや塗り薬は、ワンちゃんにとって刺激が強すぎたり、なめてしまうと体によくない成分が含まれていたりすることがあります。自己判断で使うのは避けてください。

こんなときは動物病院へ

トリミング後のかゆみ・赤みへの対応の目安トリミング後のかゆみ・赤み 対応の目安1〜2日目多くは一時的。かきむしらないよう見守る3日目まだ続く?赤みは広がっていない?3日以上続く・悪化動物病院を受診&サロンへ連絡

次のような様子が見られるときは、早めに動物病院を受診してください。

  • 3日以上たってもかゆみや赤みが引かない
  • 赤みが広がっている、腫れている
  • ブツブツや湿疹、ジュクジュクした傷がある
  • 出血している、かさぶたができている
  • 元気や食欲がない

受診の際は、「いつトリミングをしたか」「どこをどのくらい短くしたか」「いつから症状が出たか」を伝えると、獣医師も原因を考えやすくなります。スマートフォンで症状の写真を撮っておくのもおすすめです。

サロンへは遠慮なくご連絡ください

トリミング後にかゆみや赤みが気になったときは、どうぞ遠慮なくサロンにご連絡ください。「こんなことで連絡していいのかな」と思われるかもしれませんが、その情報は次回の施術をより安全で快適なものにするために、とても大切です。

たとえば、次回からバリカンの刃の長さを変えて少し長めに残す、刺激の少ないシャンプーに変える、短く刈る範囲を最小限にするなど、その子の皮膚に合わせた工夫ができます。

SKIPPYは担当トリマー制で、ワンちゃん一頭ずつの施術内容や特徴を記録しています。一度いただいた情報は、次回以降のトリミングにしっかり活かします。

次回のトリミングで予防するために

  • 前回かゆみが出た場所を、予約時やカウンセリングで伝える
  • 皮膚が弱い子は、足裏やお尻まわりを少し長めに残すよう相談する
  • 毛玉をためないよう、毎日のブラッシングを続ける
  • 間隔をあけすぎず、定期的にトリミングに通う

とくに、毛玉をためないことは大切です。毛玉がひどいと皮膚ぎりぎりから刈る必要があり、どうしても刺激が強くなってしまいます。毎月通っていれば、そのような負担を避けることができます。

よくあるご質問

トリミング後、お尻をずっと床にこすりつけています

肛門腺しぼりのあとや、お尻まわりを短く刈ったあとに見られることがあります。1〜2日で落ち着くことが多いですが、続く場合や、お尻が赤く腫れている場合は動物病院へご相談ください。

毎回かゆがるので、トリミングをやめたほうがいいですか?

トリミングをやめると、毛玉や汚れで皮膚の状態がかえって悪くなることがあります。施術方法やシャンプーを見直すことで改善できる場合も多いので、まずはサロンにご相談ください。

かゆがっているので、お家でもう一度シャンプーしてもいいですか?

トリミング当日や直後のシャンプーは、皮膚の皮脂をさらに落としてしまい、乾燥やかゆみを強めてしまうことがあります。汚れが気になる部分は、ぬるま湯でしぼったタオルでやさしく拭く程度にとどめ、様子を見てください。

皮膚が弱い子でもトリミングを受けられますか?

もちろん受けていただけます。ご予約の際に、皮膚が弱いこと、これまでに出た症状、動物病院で言われていることなどをお伝えください。短く刈る範囲や道具、シャンプーの選び方など、その子に合わせた方法をご相談しながら進めます。

SKIPPY
トリマー
トリマーからのワンポイント気になることがあれば遠慮なくご連絡ください。次回のトリミングをもっと快適にするための大切な情報です。

まとめ

トリミング後のかゆみや赤みは、バリカンによる刺激や乾燥、毛を短くした違和感など、さまざまな原因で起こります。多くは一時的なものですが、症状が続くときは動物病院を受診してください。そして、気になったことはぜひサロンにお知らせください。飼い主様からの声が、次回のより良いトリミングにつながります。

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