トリミングから帰ってきた愛犬が、ぐったり寝てばかりいる。しきりに体をかいたり、お尻を床にこすりつけたりしている――。そんな様子を見て、「何かあったのでは?」と心配になった経験はありませんか?
トリミング後のこうした様子の多くは、一時的なもので、1日ほどで落ち着きます。ただし、中には動物病院での診察が必要なケースもあります。
この記事では、トリミング後によく見られる様子とその理由、お家での過ごし方、受診の目安をご紹介します。
この記事でわかること
- トリミング後によく見られる様子と、主な理由
- 帰宅後の過ごし方
- サロンや動物病院に相談する目安
トリミング後によく見られる様子と理由

ぐったりして、よく眠る
トリミングは、ワンちゃんにとって非日常の体験です。慣れない場所で長い時間を過ごし、シャンプーやドライヤーで体を動かしているため、帰宅後に疲れてぐっすり眠るのは自然なことです。ゆっくり休めば、翌日にはいつもどおり元気になる子がほとんどです。
体をかく・なめる
バリカンやはさみが皮膚にふれた刺激や、毛が短くなって皮膚が空気にふれることで、一時的にかゆみを感じることがあります。特に、毛を短く刈った部分や、皮膚が薄くデリケートな場所に起こりやすい傾向があります。
お尻を床にこすりつける
お尻まわりのバリカンや肛門腺しぼりをしたあとに、違和感からお尻をこすることがあります。多くは一時的なものですが、何日も続く場合は注意が必要です。
頭を振る・耳をかく
耳のお手入れのあとは、耳の中がすっきりした感覚に慣れず、頭を振ったり耳をかいたりすることがあります。
トリミング後にかゆみが出やすい理由
トリミング後のかゆみには、いくつかの理由が考えられます。
- バリカンの刺激:毛を短く刈るときに、刃が皮膚にふれて赤くなることがあります。「バリカン負け」とも呼ばれ、皮膚が薄い子や、毛玉を取るために短く刈った部分に起こりやすくなります。
- 乾燥:シャンプーで皮脂が落ちたり、毛が短くなったりすることで、一時的に皮膚が乾燥しやすくなります。
- もともとの皮膚トラブル:毛に隠れていた赤みや湿疹が、カットで見えるようになり、かゆみに気づくこともあります。
毛玉が多いほど短く刈る必要があり、皮膚への刺激も大きくなります。普段からブラッシングで毛玉を防いでおくことが、トリミング後のかゆみを減らすいちばんの予防策です。
帰宅後の過ごし方

- 静かな場所でゆっくり休ませる:疲れている日は、無理に遊ばせずに休ませてあげましょう。
- お水をいつでも飲めるようにする:ドライヤーのあとは、のどが渇いていることがあります。
- お散歩は短めに:当日は軽いお散歩か、お休みでも大丈夫です。
- 気になる行動は写真や動画に残す:かいている場所や皮膚の様子を記録しておくと、相談するときに役立ちます。
かゆがってなめ続ける場合は、皮膚を傷つけないように、なめている部分をこまめに確認してあげてください。
こんなときは、特に注意
お尻をこする行動が続くとき
肛門腺しぼりのあとの違和感は、多くの場合すぐに落ち着きます。何日もお尻を気にしている、お尻のまわりが腫れている、においが強い、といった場合は、肛門腺に分泌物がたまっていたり、炎症を起こしていたりする可能性があります。動物病院で診てもらいましょう。
暑い季節の帰り道
ドライヤーのあとは、体が温まった状態になっています。夏場は、お迎えのあとの車内の温度にも気を配り、エアコンを効かせてから乗せてあげると安心です。息づかいが荒い、ぐったりしているなどの様子があれば、涼しい場所で休ませ、改善しないときはすぐに動物病院へ相談してください。
帰宅後に避けたいこと
- 人用の薬を塗る:人用のかゆみ止めや消毒薬は、犬の皮膚には刺激が強かったり、なめてしまったりする心配があります。自己判断で使わないようにしましょう。
- もう一度シャンプーする:「念のため」とお家で洗い直すと、皮膚の乾燥が進んでしまいます。
- 激しい運動:疲れている日は、ドッグランや長時間のお散歩は控えめにしましょう。
子犬やシニア犬は、特に疲れが出やすい傾向があります。帰宅後はいつも以上にゆっくり過ごさせてあげてください。
相談・受診の目安

1日ほどで落ち着き、元気や食欲もいつもどおりであれば、心配いりません。次のような場合は、サロンへご連絡ください。
- かゆがる様子が2日以上続いている
- 赤みやブツブツが出てきた
- お尻をこする行動が何日も続いている
さらに、出血や腫れがある、元気や食欲がない、ぐったりした状態が続く、といった場合は、早めに動物病院を受診してください。
次回のトリミングで工夫できること
皮膚が敏感な子は、次回のトリミングで工夫することで、トラブルを減らせる場合があります。
- 毛を短く刈りすぎず、少し長めに残す
- 刺激の少ない薬用シャンプーを選ぶ
- 前回かゆがった場所を、担当トリマーに伝える
SKIPPYでは担当トリマーがカルテに記録し、次回の施術に生かしています。「前回、帰ってからお尻を気にしていた」「首のあたりをかいていた」など、小さなことでもお聞かせください。
まとめ
トリミング後に元気がなかったり、かゆがったりする様子の多くは、一時的なものです。まずはお家でゆっくり休ませて、様子を見てあげてください。気になる状態が続くときは、ひとりで抱え込まずに、サロンや動物病院に相談しましょう。
トリミングの流れや当日の準備については、「はじめてのトリミング完全ガイド」でご紹介しています。
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