トリミングサロンには、毎日たくさんのワンちゃんがやってきます。その子たちが同じ床を歩き、同じトリミング台に乗り、同じハサミやバリカンでお手入れを受けます。だからこそ、サロンの衛生管理は、仕上がりのかわいさと同じくらい大切なことです。
とはいえ、衛生管理はホームページの写真だけではわかりにくいもの。「清潔なサロンに預けたいけれど、何を見ればいいのかわからない」という飼い主様も多いのではないでしょうか。
この記事では、見学や来店のときに確かめたい衛生面のポイントと、ワクチンの確認、体調がすぐれないときの考え方など、衛生的なサロンを見分ける方法をご紹介します。
なぜトリミングサロンの衛生が大切なのか
たくさんのワンちゃんが同じ場所を使う
トリミングサロンでは、一日のうちに何頭ものワンちゃんが、同じ床やトリミング台、同じ器具を使います。そのため、一頭ごとの掃除や器具のお手入れがきちんとされているかどうかが、とても大切になります。
皮膚や寄生虫など、うつるものもある
皮膚のトラブルや、ノミ・ダニなどの寄生虫の中には、ワンちゃん同士でうつるものもあります。衛生管理が行き届いているサロンは、こうしたリスクを減らすために、日々工夫を重ねています。
ワンちゃんは床に近い
ワンちゃんは、人よりもずっと床に近いところで過ごし、においを嗅いだり、ときにはなめたりもします。人には気にならない床の汚れも、ワンちゃんにとっては身近なものです。
清潔な環境は、落ち着きにもつながる
においがこもっていたり、ほかのワンちゃんのにおいが強く残っていたりすると、ワンちゃんは落ち着きにくくなります。清潔な環境は、病気を防ぐだけでなく、ワンちゃんが安心して過ごすためにも大切です。
見学や来店で見ておきたい7つのポイント
1. におい
お店に入ったときのにおいは、衛生状態を知る大きな手がかりです。獣臭さや排泄物のにおいがこもっていないかを確かめましょう。反対に、芳香剤の香りが強すぎる場合も、犬にとっては刺激になることがあります。「いやなにおいも、強すぎる香りもしない」くらいが、安心できる状態です。
2. 床とトリミング台
床やトリミング台の上に、前のワンちゃんの毛がたくさん残ったままになっていないかを見てみましょう。トリミング中に毛が落ちるのは当然ですが、一頭ごとに片づけられているかどうかがポイントです。床が濡れたままだと、すべりやすく危ないこともあります。
3. タオル
シャンプーのあとに使うタオルが、一頭ごとに取り替えられているかも大切です。使ったタオルが積み上げられたままになっていないか、清潔なタオルがきちんと保管されているかを見てみましょう。
4. 器具
ハサミやバリカン、ブラシ、爪切りなどの器具は、一頭ごとに清掃されているのが理想です。器具のお手入れの方法は、見ただけではわかりにくいので、気になる場合は「器具はどのようにお手入れしていますか?」と聞いてみるとよいでしょう。
5. 換気と空気
トリミングルームでは、ドライヤーで細かい毛が舞いやすく、湿気もたまりやすくなります。空気がこもっていないか、換気や空調に気を配っているかも、衛生面の大切なポイントです。
6. ケージや待機スペース
トリミングの前後にワンちゃんが待つケージやスペースが、清潔に保たれているかも確かめましょう。ペットシーツが汚れたままになっていないかも、大切なポイントです。
7. スタッフの身だしなみ
スタッフの服装や手元が清潔に保たれているかも、衛生に対する意識のあらわれです。お店全体の雰囲気とあわせて、さりげなく見ておきましょう。
| 場所 | 見るところ | 聞いてみたいこと |
|---|---|---|
| お店全体 | においがこもっていないか、香りが強すぎないか | 換気や空調はどうしていますか |
| 床・トリミング台 | 毛が残っていないか、濡れたままでないか | 一頭ごとに片づけていますか |
| タオル | 使ったものが積み上がっていないか | 一頭ごとに取り替えていますか |
| 器具 | 整理されているか | どのようにお手入れしていますか |
| 待機スペース | ペットシーツやケージが清潔か | 待ち時間はどこで過ごしますか |
| 受け入れの条件 | ワクチンの確認があるか | 接種できない子はどうしていますか |
ワクチン・予防接種の確認
確認してくれるサロンは安心
たくさんのワンちゃんが出入りするサロンでは、予防接種の確認も衛生管理のひとつです。初めての来店のときに、狂犬病の予防注射や混合ワクチンの証明書を確認してくれるサロンは、ほかのワンちゃんとの安全を大切にしているサロンだといえます。
なお、狂犬病の予防注射は、法律で年に1回受けることが決められています。混合ワクチンの接種の時期や種類については、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
接種できない子への配慮
持病などの理由で、ワクチンを接種できないワンちゃんもいます。そうした子を受け入れる場合に、ほかのワンちゃんと接しないように配慮しているかどうかも、サロンの衛生への考え方があらわれるところです。
ノミ・ダニの予防も
ノミやダニは、ワンちゃん同士でうつることがあります。サロンに通うワンちゃんは、かかりつけの動物病院で相談して、予防をしておくと安心です。それは自分の子を守ることでもあり、ほかのワンちゃんを守ることにもつながります。
体調がすぐれないとき、皮膚に気になることがあるとき
体調がすぐれない日は、予約を変更する
下痢や嘔吐がある、元気がないといった、体調がすぐれない日のトリミングは、ワンちゃんの体に負担がかかります。ほかのワンちゃんのためにも、無理をせずに予約を変更しましょう。気になる様子がある場合は、かかりつけの動物病院に相談してください。
皮膚に気になることがあるときは、事前に伝える
皮膚の赤みやかゆみ、動物病院で治療中のことがある場合は、予約のときに伝えておきましょう。シャンプーの種類や施術の進め方を、その子に合わせて考えてもらえます。動物病院でシャンプーについて指示を受けている場合は、その内容も伝えてください。
正直に伝えることが、みんなを守る
「伝えたら断られるかも」と心配になるかもしれませんが、体調や皮膚のことを正直に伝えることは、その子自身を守ることになります。そして、同じサロンに通うほかのワンちゃんを守ることにもつながります。
個室で一頭ずつ施術するよさ
衛生の面から見ると、ワンちゃん同士が接する機会が少ないことも、ひとつの安心材料です。
広い部屋で何頭ものワンちゃんを同時に施術するサロンでは、どうしてもほかの子との距離が近くなります。個室で一頭ずつ施術するサロンなら、ほかのワンちゃんと直接触れ合うことが少なく、一頭ごとに片づけや掃除をしやすいというよさもあります。ほかの子の気配を気にせずにすむので、ワンちゃんの緊張を少なくすることにもつながります。くわしくは「犬の負担が少ないトリミングサロンとは」でご紹介しています。
衛生面のことを聞いてみるときは
「衛生面のことを聞くのは、サロンを疑っているようで失礼かも」と感じる方もいるかもしれません。けれど、大切な家族を預けるのですから、気になることを聞くのは当然のことです。たとえば、次のように聞いてみてはいかがでしょうか。
- 「うちの子は皮膚が弱いのですが、タオルや器具は一頭ごとに取り替えていますか?」
- 「初めてなのですが、ワクチンの証明書は必要ですか?」
- 「待ち時間は、ほかのワンちゃんと同じ場所で過ごしますか?」
こうした質問に、ていねいに答えてくれるサロンなら、衛生面でも安心して任せられるでしょう。サロン選びの全体のポイントは「信頼できるトリミングサロンの選び方」でご紹介しています。
SKIPPYの取り組み
SKIPPYでは、ワンちゃんたちが安心して過ごせるよう、次のようなことを大切にしています。
- 狂犬病予防接種の確認:はじめてご来店の際は、狂犬病予防接種の証明書、または接種が証明できるものをご提示いただいています。証明書はお写真でも構いません
- 接種できない子は徹底して隔離:持病などでワクチンの接種ができない場合は、その子自身の安全のために、ほかの子と徹底して隔離してお預かりします。ご予約のときにご申告ください
- 個室で一頭ずつ:トリマーと2人だけの個室で施術するので、ほかのワンちゃんと直接触れ合うことが少なくなっています
- 皮膚チェック:30分以上の時間をかけて、人の目で全身の皮膚を確認しています。気になることがあれば、お迎えのときにご報告します
- シャンプーを省いたカットはお受けしていません:安全のため、シャンプー(皮膚チェック)を省いたカットのみの施術は、お受けしていません
- 低刺激の薬用シャンプーも:皮膚が弱い子には、低刺激タイプの薬用シャンプーをオプションでお選びいただけます
季節ごとに気をつけたい衛生のポイント
サロンの衛生管理は、季節によって気をつけたいところが少しずつ変わります。飼い主様にとっても、季節ごとのポイントを知っておくと、サロン選びやお家での過ごし方の参考になります。
春から梅雨
湿気が多くなる時期は、タオルや床が乾きにくく、においもこもりやすくなります。シャンプーのあとに毛の根もとまでしっかり乾かすことは、年間を通して大切ですが、この時期はとくに丁寧さが問われます。換気や除湿に気を配っているかも、サロンの姿勢があらわれるところです。
夏
気温が上がると、ノミやダニが活発になりやすいといわれています。お散歩で草むらに入ることが多い子は、かかりつけの動物病院で予防について相談しておくと安心です。また、ドライヤーを使うトリミングルームは、夏はとくに温度が上がりやすくなります。空調の管理も大切なポイントです。
秋
夏に活発だったノミやダニは、秋になってもすぐにいなくなるわけではありません。また、毛が生え変わる時期の子も多く、抜け毛が増えて毛玉ができやすくなることもあります。
冬
空気が乾燥すると、静電気が起きやすく、毛が絡みやすくなることがあります。窓を閉めきることが多くなるので、換気と温度・湿度のバランスをとることも大切です。
お家でもできる、清潔を保つ工夫
サロンの衛生管理と同じように、お家でのちょっとした工夫も、ワンちゃんの清潔さを保つ助けになります。
- お散歩のあとは足をふく:足の裏や指のあいだの汚れを、やさしくふき取りましょう。濡れたままにしないことも大切です
- ブラシやコームもきれいに:ブラシにたまった毛は、使うたびに取り除きましょう
- ベッドやタオルを洗う:ワンちゃんがいつも使うベッドやタオルは、こまめに洗って乾かしましょう
- 首輪やハーネスもお手入れを:皮膚に直接触れるものなので、汚れやにおいが気になったら洗うか取り替えましょう
- 食器や水入れ、おもちゃも:毎日口にするものは、とくに清潔に保ちたいところです
お家でのお手入れは、まずブラッシングを中心に。爪切りや耳のケアなど、ご家庭では難しい部分は、サロンでお手伝いできます。
トリミングの日に飼い主様ができること
サロンの衛生を守るために、飼い主様にもできることがあります。
前の日に体調を確かめる
食欲や元気、便の状態など、いつもと変わりがないかを確かめておきましょう。気になることがあれば、無理をせずに予約を変更することも大切です。
当日はお散歩とトイレをすませてから
お預けの前にお散歩とトイレをすませておくと、サロンで落ち着いて過ごしやすくなります。
気になることはお預けのときに伝える
「最近ここをかいている」「おなかの調子が少しゆるい」など、気になることはお預けのときに伝えましょう。サロン側も、その子に合った進め方や、ほかのワンちゃんへの配慮を考えられます。
サロンの衛生は、サロンだけでなく、そこに通う飼い主様とワンちゃんたちみんなで守っていくものでもあります。
衛生的なサロンに共通する「雰囲気」
衛生管理の中身は、見ただけではわからないことも多いものです。けれど、衛生に気を配っているサロンには、共通する雰囲気があります。
物が整理されている
受付や待合、見える範囲の作業スペースが整理されているサロンは、見えないところもきちんとしていることが多いものです。器具やタオルの置き場所が決まっていると、一頭ごとの片づけや取り替えもスムーズにできます。
スタッフの動きに余裕がある
いつも時間に追われているようなサロンでは、一頭ごとの掃除や器具のお手入れにかける時間も短くなりがちです。一頭ずつ向き合う余裕のあるサロンは、衛生管理にも時間をかけやすいのです。くわしくは「犬の負担が少ないトリミングサロンとは」もご覧ください。
ルールをきちんと説明してくれる
ワクチンの確認や、体調がすぐれないときの予約変更など、衛生に関わるルールをきちんと説明してくれるサロンは、そのルールを大切に守っているサロンです。「うちの子は大丈夫だから」と例外を作らないことは、一見厳しく感じられるかもしれませんが、それだけ、通ってくるワンちゃんたちみんなを守ろうとしているということです。
「見られても大丈夫」という姿勢
見学を快く受け入れてくれる、質問にもていねいに答えてくれる。そうした姿勢は、「いつ見られても大丈夫」という自信のあらわれでもあります。見学のポイントは「信頼できるトリミングサロンの選び方」でもご紹介しています。
衛生面で気になることがあったときの伝え方
通っているサロンで、衛生面で気になることがあったときは、どう伝えればいいのでしょうか。
責めるのではなく、相談として
「床に毛が残っていたのが気になって」「タオルは毎回替えていますか?」など、気になったことを、責めるのではなく相談として伝えてみましょう。信頼できるサロンなら、きちんと受け止めて、説明や改善をしてくれるはずです。
具体的に伝える
「なんとなく不潔に感じる」よりも、「待合のにおいが気になった」「前の子の毛がトリミング台に残っていた」など、具体的に伝えるほうが、サロンも改善しやすくなります。
伝えたあとの対応を見る
伝えたあとに、説明や改善があるかどうかも、サロンの姿勢を知る手がかりになります。ていねいに受け止めてくれるサロンなら、これからも安心して通えるでしょう。
多頭飼いのご家庭で気をつけたいこと
何頭かのワンちゃんと暮らしている場合は、1頭に皮膚のトラブルやノミ・ダニが見つかると、ほかの子にも気を配る必要があります。トリミングの予約のときには、同居しているワンちゃんの様子もあわせて伝えておくと、サロンも配慮しやすくなります。気になることがあれば、かかりつけの動物病院にも相談しましょう。
よくあるご質問
ワクチンの証明書は、紙でないとだめですか?
サロンによって異なります。SKIPPYでは、証明書のお写真でも構いません。スマートフォンで撮っておくと、いつでも見せられて便利です。
皮膚病の治療中でも、トリミングできますか?
皮膚の状態や治療の内容によって異なります。まずはかかりつけの動物病院に、トリミングやシャンプーをしてもよいかを確認し、そのうえでサロンにご相談ください。
トリミングのあとにノミが見つかったら?
ノミやダニは、お散歩や公園など、さまざまな場所でつくことがあります。見つけたときは、かかりつけの動物病院に相談しましょう。サロンでも、トリミング中に気づいたことがあれば伝えてくれるはずです。
衛生面のことを聞くのは失礼ですか?
失礼ではありません。大切な家族を預けるのですから、気になることは遠慮なく聞いてください。ていねいに答えてくれるかどうかも、サロンを選ぶときの手がかりになります。
スタッフ
まとめ
たくさんのワンちゃんが出入りするトリミングサロンでは、衛生管理がとても大切です。見学や来店のときは、におい、床とトリミング台、タオル、器具、換気、待機スペース、スタッフの身だしなみをさりげなく見ておきましょう。ワクチンの確認や、接種できない子への配慮があるかも大切なポイントです。飼い主様も、体調や皮膚のことを正直に伝えることで、愛犬とほかのワンちゃんたちを守ることができます。
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所沢・東村山でトリミングサロンをお探しなら SKIPPYへ
SKIPPY(スキッピー)は、所沢市北秋津にある、開業15年・累計4万頭超の施術実績を持つ美容に特化した専業トリミングサロンです。トリマーと2人だけの個室で一頭ずつ向き合い、担当トリマー制で、その子の性格や毛質に合わせて仕上げます。料金は犬種ごとの基本料金を明記し、追加料金がかかる場合は事前にご説明して、ご了承をいただいてから施術します。
- 住所:埼玉県所沢市北秋津357-1(駐車場あり)
- 電話受付:10時〜19時(年中無休)TEL 050-1794-3246
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