トリミングサロンで「今日はどうしますか?」と聞かれて、うまく答えられなかったことはありませんか?
「可愛くしてください」とお願いしたら、思っていたより短くなった。「いつもどおりで」と伝えたら、前回と少し違う仕上がりになった。そんな小さな行き違いは、言葉のイメージのずれから生まれることがよくあります。
この記事では、トリミングサロンでよく使われる用語を部位ごとにご紹介します。言葉の意味を知っておくと、オーダーがぐっと伝わりやすくなります。なお、同じ言葉でもサロンによって指す内容が少し違うことがあります。迷ったときは、その場で確認してみてください。
まずはコースの用語
| 用語 | 内容 | こんな子に |
|---|---|---|
| シャンプーコース | シャンプーとブローに、爪切りや耳まわり、足裏やお尻まわりなど基本のお手入れ。体の毛の長さは変えない | 短毛の子、カットの間にきれいにしたい子 |
| カットコース | シャンプーコースの内容に加えて、全身の毛をカットしてスタイルを整える | 毛が伸び続ける犬種の子 |
| 部分カット | 顔まわりや足まわりなど、特定の部分だけを整える | 次のトリミングまでのつなぎに |
| 衛生カット | 足裏、お尻まわり、お腹まわりなど、汚れやすい部分を短くする | 清潔に過ごしたい子すべて |
各コースに含まれる内容は、サロンによって異なります。初めてのお店では、料金表やメニューの説明を確認しておくと安心です。料金表の見方は「トリミング料金はどう決まる?」でご紹介しています。
体の長さの用語
「○mm」
バリカンの長さを表す言い方です。「体は5mm」「3mmで」のように使います。
ただし、同じ「5mm」でも、毛質や毛の量によって仕上がりの見え方は変わります。巻き毛の子は短く見えやすく、まっすぐな毛の子は少し長めに見えることもあります。数字だけでなく、「前回より少し短く」「ふんわり感は残して」など、言葉もそえるのがおすすめです。
ハサミ仕上げ
バリカンを使わず、ハサミで長さを整える方法です。ふんわりとした丸みのあるシルエットに仕上がります。体はバリカンで、顔や足はハサミで、というように組み合わせることもよくあります。
サマーカット
体の毛を短くして、すっきりさせるスタイルの総称です。どのくらい短くするかはお店や犬種によって違うので、「何mmくらい」「どこを残すか」をあわせて伝えましょう。
顔まわりの用語
テディベアカット
顔まわりを丸く整えて、ぬいぐるみのクマのような印象にするスタイルです。トイプードルなどで人気があります。丸みの大きさや、耳の長さによって印象が変わります。
マズル
鼻から口にかけての部分のことです。「マズルを丸く」「マズルは短めにすっきり」のように使います。マズルの毛を短く整えるスタイルを「ショートマズル」と呼ぶこともあります。
目の間・目の上
目の間や目の上の毛を整えて、目元をはっきり見せるカットです。「目にかからないように」と伝えるとわかりやすいです。
口ひげ・あごひげ
シュナウザーなどで、口元に残す毛のことです。「ひげは残す」「ひげは短めに」と伝えます。
顔まわりのスタイルは、「顔まわりのカットで愛犬の印象はこんなに変わる」で、なりたいイメージ別にくわしくご紹介しています。
耳・頭の用語
耳の飾り毛
耳のふちに伸びる長い毛のことです。「耳は長めに残す」「耳は短く」で印象が大きく変わります。耳が長いと大人っぽく、短いと幼く元気な印象になりやすくなります。
トップ・頭の毛
頭の上の毛のことです。「頭は高めに」「ふんわり丸く」と伝えると、全体のシルエットのイメージが共有しやすくなります。長い毛をリボンやゴムで結ぶスタイルもあります。
足まわりの用語
足裏(パッド)
肉球のあいだから伸びる毛のことです。伸びるとフローリングで滑りやすくなるため、多くのサロンで基本のお手入れとして短く整えます。
ブーツカット
足先をふんわり丸く残し、ブーツをはいたような形に整えるスタイルです。体を短くしたときでも、足元にボリュームが出て可愛らしい印象になります。
足まわりを丸く・すっきり
足先を丸く整えるか、短くすっきりさせるかで、全体の印象が変わります。お散歩でよく汚れる子は、すっきりめにするとお手入れが楽になります。
しっぽ・お尻の用語
ポンポン
しっぽの先を丸く残すスタイルです。トイプードルで人気があります。付け根側を短くして、先だけ丸く残すのが一般的です。
しっぽはふさふさに
しっぽの毛を長めに残して、ボリュームを出すスタイルです。体を短くしたときにも、しっぽだけふさふさに残すと、後ろ姿が華やかになります。
お尻まわり
汚れやすいので、短めに整えるのが基本です。衛生カットに含まれることが多い部分です。
イメージ通りに伝えるコツ
写真を見せる
言葉で説明するより、写真を見せるのがいちばん確実です。
- 理想のスタイルの写真(できれば同じ犬種や、似た毛質の子)
- 前回のトリミング後の写真(「このときがよかった」)
- 正面・横・上など、いくつかの角度から
写真の子と愛犬では、毛質や骨格が違うこともあります。「この雰囲気に近づけたい」というくらいの気持ちで見せていただくと、トリマーもその子に合わせた仕上がりを提案しやすくなります。
「残したいところ」と「短くしたいところ」を分けて伝える
全体のイメージだけでなく、「顔は丸く残して、体は短めに」「耳だけは長く」というように、部位ごとの希望を伝えると、仕上がりのずれが少なくなります。この記事の用語を使うと、たとえば次のようなオーダーになります。
「体は5mmくらいで、足はブーツに。顔はテディベアで、マズルは丸く。耳は長めに残して、しっぽはポンポンでお願いします」
暮らし方も伝える
- お散歩の時間が長い、よく公園で遊ぶ
- 雨の日もお散歩に行く
- 洋服をよく着る
- 次のトリミングまで、どのくらい間があくか
暮らし方がわかると、トリマーも「この長さなら次回まできれいに保てる」というご提案ができます。
迷ったら相談する
「どれがいいかわからない」ときは、遠慮なくトリマーに相談してください。毛質や骨格、顔立ちを見ながら、その子に似合うスタイルを一緒に考えてもらえます。
前回との違いは、次回に伝える
仕上がりが少しイメージと違ったときは、次回のオーダーのときに伝えましょう。「もう少し長めがよかった」「耳はもっと短くていい」など、具体的に伝えるほど、回を重ねるごとにイメージに近づいていきます。
担当トリマー制のサロンなら、前回の仕上がりやその子の毛質を覚えているので、細かな調整がしやすくなります。お迎えのあとに写真を撮っておくと、次回のオーダーがさらに伝えやすくなります。撮り方は「トリミング後の愛犬をスマホで可愛く撮るコツ」でご紹介しています。
よくあるご質問
「いつもどおりで」だけでも伝わりますか?
担当トリマーが同じなら、伝わりやすい言い方です。ただ、季節や暮らしの変化で希望が変わることもあります。「いつもどおりで、今回は少し短め」「いつもどおり、でも耳は長めに」と一言そえると、よりイメージに近づきます。
参考になる写真がありません。
写真がなくても大丈夫です。「すっきり」「ふんわり」「丸く」「大人っぽく」など、雰囲気を表す言葉だけでも十分な手がかりになります。サロンのスタイル写真を一緒に見ながら決めることもできます。
用語を間違えて使ってしまわないか心配です。
気にしなくて大丈夫です。トリマーは、どの部分をどうしたいのかを確認しながら進めます。わからない言葉は、その場で遠慮なく聞いてください。
スタッフ
まとめ
カット用語を少し知っておくだけで、トリミングのオーダーはぐっと伝わりやすくなります。写真を見せる、部位ごとに希望を分けて伝える、暮らし方も話す。この3つを意識すると、仕上がりのずれが少なくなります。迷ったときは、遠慮なくトリマーに相談してください。
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