ブラッシングをしても、しても、次から次へと毛が抜ける……。お部屋の隅に毛のかたまりがたまっていて驚いた、という飼い主様も多いのではないでしょうか。
それは「換毛期(かんもうき)」かもしれません。換毛期は、季節に合わせて被毛が生え変わる自然なしくみです。ただし、抜け毛をそのままにしておくと、毛玉や皮膚トラブルの原因になることもあります。
この記事では、換毛期の基本と、お家とサロンでできる抜け毛対策をご紹介します。
この記事でわかること
- 換毛期が起こる時期と、換毛期がある犬種
- お家でできる抜け毛対策
- 換毛期にサロンのシャンプーがおすすめな理由
換毛期とは?いつ起こるの?
換毛期は、暑さや寒さに合わせて被毛が生え変わる時期のことです。一般的には、春(3〜6月ごろ)と秋(9〜11月ごろ)の年2回訪れます。
春は、冬のあいだ体を温めていた密集した毛が抜けて、風通しのよい夏毛に生え変わります。秋はその逆で、寒さに備えて保温性の高い冬毛がしっかり生えてきます。

ただし、室内で過ごす時間が長い子は、季節による気温の変化を感じにくいため、換毛期がはっきりしなかったり、時期がずれたりすることもあります。
換毛期がある犬種・ない犬種
換毛期がはっきり現れるのは、「ダブルコート」と呼ばれる被毛をもつ犬種です。ダブルコートは、硬くて長い「上毛(オーバーコート)」と、やわらかく密集した「下毛(アンダーコート)」の二層構造になっています。換毛期に大量に抜けるのは、主にこの下毛です。

- ダブルコートの主な犬種:柴犬、ポメラニアン、ウェルシュ・コーギー、シェットランド・シープドッグ、ゴールデン・レトリーバーなど
- シングルコートの主な犬種:トイ・プードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリアなど
シングルコートの犬種は抜け毛が少ない一方で、毛が伸び続けるため定期的なカットが必要です。チワワやダックスなどは、同じ犬種でも個体によって抜け毛の量に差があります。
「うちはトイ・プードルだから、換毛期は関係ない」と思われるかもしれません。確かに抜け毛は少ないのですが、抜けた毛が外に落ちずに被毛の中に残りやすいため、毛玉ができやすいという特徴があります。季節に関係なく、毎日のブラッシングは欠かさないようにしましょう。
抜け毛をそのままにするとどうなる?
抜けた下毛が体に残っていると、生きている毛と絡まって毛玉になります。毛玉ができると皮膚の風通しが悪くなり、蒸れやかゆみ、においの原因になることも。特に、耳の後ろや脇の下、お尻まわりなど、こすれやすい場所は要注意です。
お家でできる換毛期ケア

1.ブラッシングは「短時間でも毎日」
換毛期は、1回に長時間かけるよりも、毎日少しずつ続けるのがコツです。スリッカーブラシで抜け毛を浮かせてから、コームで仕上げると効果的です。毛の流れに沿って、皮膚を引っかかないようにやさしく動かしましょう。
ブラシの選び方
換毛期のブラッシングには、目的に合ったブラシを使い分けると効率が上がります。
- スリッカーブラシ:細いピンで、抜けかけた下毛をかき出します。力を入れすぎると皮膚を傷つけるので、やさしく使いましょう。
- コーム:仕上げに通して、とかし残しや小さな毛玉がないかをチェックします。
- ラバーブラシ:柴犬などの毛の短い犬種に向いています。マッサージのように使えるので、ブラッシングが苦手な子にもおすすめです。
2.お部屋の掃除と服の活用
換毛期は、いつもより掃除の回数を増やすのがおすすめです。お散歩のときに服を着せると、お外や車の中に毛が散らばるのを防げます。
服を着せっぱなしにすると、服の中で抜け毛がこすれて毛玉ができたり、蒸れたりすることがあります。お家の中では脱がせて、毎日ブラッシングしてあげましょう。
3.短く刈り込むのは避ける
「抜け毛が大変だから短くしてしまおう」と考える方もいますが、ダブルコートの犬種は、短く刈りすぎると毛が生えそろうまでに時間がかかることがあります。長さについては、「犬種別カットスタイル図鑑」もあわせてご覧ください。
換毛期こそ、サロンのシャンプーがおすすめな理由
換毛期にサロンのシャンプーをおすすめするのは、抜けかけている下毛を一度にしっかり取り除けるからです。シャンプーで毛穴まわりの汚れと一緒に抜け毛を浮かせ、ドライヤーの風で吹き飛ばしながら根元まで乾かしていきます。
SKIPPYでは、マイクロバブルスパで皮膚と被毛をリセットしたうえで、全身をハンドブローで丁寧に乾かしています。換毛期のあいだは、いつもより短い間隔でシャンプーに通うと、お家での抜け毛がぐっと減り、ブラッシングも楽になります。
換毛期のシャンプーの目安
換毛期のあいだは、2〜4週間に1回を目安にシャンプーするのがおすすめです。お家でシャンプーをする場合は、下毛の奥まで乾かしきることが大切です。生乾きのままにすると、皮膚が蒸れてにおいやかゆみの原因になります。毛量の多い子は、無理をせずサロンにお任せください。
また、季節の変わり目は、気温や湿度の変化で皮膚もデリケートになりがちです。ブラッシングのときに、皮膚に赤みやフケがないかもあわせて見てあげましょう。
こんな抜け方は、動物病院へ
換毛期の抜け毛は、全身から均一に抜けるのが特徴です。次のような様子が見られるときは、換毛期ではなく、皮膚の病気などが隠れている可能性もあります。早めに動物病院で相談しましょう。
- 一部分だけ地肌が見えるほど毛が抜けている
- かゆみや赤み、フケが目立つ
- 季節に関係なく、抜け毛が長く続いている
まとめ
換毛期は、ワンちゃんが季節に合わせて体を整えている大切な時期です。毎日のブラッシングと、サロンでのシャンプーを上手に組み合わせて、快適に乗り切りましょう。SKIPPYのトリミングでは、全身の皮膚チェックも行っていますので、抜け毛や皮膚のことで気になる点があればお気軽にご相談ください。
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