「犬の耳掃除って、どのくらいの頻度ですればいいの?」「綿棒で掃除してもいい?」――耳のお手入れは、初めて犬を飼う方からよくご質問をいただくテーマのひとつです。
実は、耳のお手入れはお家で無理にしないほうがいいケアの代表です。健康な耳には、耳あかを自然に外へ送り出すしくみがあり、間違った方法で掃除をすると、かえって耳のトラブルを招いてしまうことがあります。
この記事では、耳掃除をお家でしないほうがいい理由と、お家で見てほしい耳のサイン、プロに任せるお手入れについてご紹介します。
この記事でわかること
- 耳掃除をお家でしないほうがいい理由
- お家で確認してほしい、耳のトラブルのサイン
- トリミングで行う耳のケアと、耳トラブルが起きやすい犬種
耳掃除をお家でしないほうがいい理由

綿棒で耳あかを押し込んでしまう
犬の耳の穴は、入り口から下に向かって伸び、途中で曲がって奥に続くL字のような形をしています。綿棒を入れると、耳あかを取るどころか、奥へ押し込んでしまうことがあります。
耳の中を傷つけてしまう
耳の中の皮膚はとても薄く、綿棒や指でこすると、小さな傷ができやすくなります。その傷から炎症が起こり、外耳炎につながることもあります。
掃除のしすぎで、かえって耳が荒れる
「きれいにしなきゃ」と毎日のように掃除をすると、耳の中の皮膚に負担がかかり、耳あかが増えたり、かゆみが出たりすることがあります。
耳を触られるのが嫌いになる
無理に押さえて掃除をすると、耳を触られること自体を嫌がるようになってしまいます。いざ治療が必要になったときに、耳にお薬をつけるのが難しくなってしまうこともあります。
お家では「見る」だけで大丈夫
お家でしていただきたいのは、耳の掃除ではなく、耳の様子を見ることです。ブラッシングのついでに、耳の中をのぞいて、次のような変化がないかを確認してみてください。

- 耳をしきりにかく、頭をよく振る
- 耳からいつもと違うにおいがする
- 耳の中が赤い、腫れている
- 黒っぽい耳あかや、黄色っぽい膿のような汚れが増えた
- 耳を触られるのを急に嫌がるようになった
こうした様子が見られたら、お家で掃除をしようとせず、動物病院で診てもらいましょう。外耳炎やダニなど、治療が必要な病気が隠れている場合があります。
耳のお手入れは、トリミングでプロにお任せ
SKIPPYでは、耳のケアをすべてのコースに含めています。トリミングのたびに耳の状態を確認し、汚れや気になる点があれば、お迎えのときにお伝えします。
毎月のペースで通っていただいていれば、お家で耳の掃除をする必要はありません。お家ケアはブラッシングだけで大丈夫です。お家ケアの考え方は、「毎月トリミングに通えば、お家ケアはブラッシングだけで大丈夫」でご紹介しています。
トリミングの間隔があいてしまうときは、耳のケアだけを単品でお受けすることもできます(サロン会員様は1点500円+税)。
垂れ耳の子は、耳の「外側」のブラッシングを
トイ・プードルやシーズーなど、耳に長い飾り毛がある子は、耳の後ろや耳先に毛玉ができやすくなります。耳の中の掃除はしなくて大丈夫ですが、耳の外側の毛は、毎日のブラッシングでやさしくとかしてあげましょう。
耳の中を見るときは、明るい場所で、耳をそっとめくるだけで十分です。嫌がるときは無理をせず、トリミングのときにトリマーへ確認をお任せください。
耳のトラブルが起きやすい犬種

耳のトラブルは、耳の形や毛の生え方によって起こりやすさが変わります。
- 垂れ耳の犬種:トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンド、キャバリア、アメリカン・コッカー・スパニエルなど。耳の中が蒸れやすくなります。
- 耳の中に毛が多い犬種:トイ・プードル、シーズー、マルチーズなど。耳の中の風通しが悪くなりがちです。
- 皮膚がデリケートな犬種:柴犬やフレンチ・ブルドッグなど、アレルギー体質の子が多い犬種は、耳にも症状が出やすい傾向があります。
こうした犬種の子は、特にこまめに耳の様子を見てあげましょう。定期的なトリミングで、プロに状態を確認してもらうことも大切です。
シャンプーのあとも耳に注意
お家でシャンプーをしたあと、耳の中に水が入ったままになっていると、蒸れて耳のトラブルの原因になることがあります。シャンプーは、耳の扱いに慣れたプロに任せていただくと安心です。
よくあるご質問
耳の中の毛は抜いたほうがいい?
耳の中の毛の処理が必要かどうかは、その子の耳の状態によって異なります。お家で抜いたり切ったりするのは、痛みや炎症の原因になるので避けましょう。気になる場合は、トリミングのときに担当トリマーへご相談ください。耳に炎症がある場合は、動物病院での治療を優先します。
市販のイヤークリーナーは使ってもいい?
耳に病気がある場合は、動物病院で処方されたものを、獣医師の指示どおりに使いましょう。健康な耳であれば、お家で特別なケアをする必要はありません。
まとめ
耳のお手入れは、「お家で掃除をする」のではなく、「お家では見る、お手入れはプロに任せる」のがおすすめです。毎日のブラッシングのついでに耳をのぞく習慣をつけて、小さな変化に気づいてあげてください。
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