犬を飼うのにかかる費用|お迎え前に知っておきたい初期費用と毎月の費用

「犬を飼いたい」と思ったとき、気になることのひとつが費用ではないでしょうか。お迎えのときの費用はイメージしやすい一方で、毎月の費用や、年に一度の出費までふくめて考えている方は意外と少ないものです。

犬との暮らしは、10年以上続くこともあります。そのあいだ無理なく続けていくためには、お迎え前に「どんな費用が、どのくらいの頻度でかかるのか」を整理しておくことが大切です。

この記事では、犬を飼うのにかかる費用を項目ごとにご紹介します。金額は犬の大きさや地域、利用するお店によって大きく変わるため、ここでは「何にお金がかかるのか」と「どう試算すればいいか」を中心にまとめました。

費用は「3つ」に分けて考える

犬を飼う費用は、大きく次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

分類内容支払いのタイミング
初期費用お迎えの費用、グッズ、手続きなどお迎えの前後にまとめて
毎月の費用フード、消耗品、トリミング、保険など毎月(または数か月ごと)
年に一度・ときどきの費用動物病院、ペットホテル、用品の買い替えなど季節や予定に合わせて

これに加えて、思いがけない出費に備えた「予備費」も考えておくと安心です。

初期費用(お迎えのとき)

お迎えの費用

ペットショップやブリーダーから迎える場合は生体の代金、保護団体から迎える場合は譲渡費用がかかるのが一般的です。金額だけでなく、何が含まれているのかも確認しておきましょう。迎え方の違いは「犬の迎え方の選択肢」でご紹介しています。

グッズの費用

お迎えの日までに、次のようなグッズをそろえておく必要があります。

  • サークル・ケージ、ベッド
  • トイレトレー、ペットシーツ
  • 食器・水入れ
  • 首輪・ハーネス、リード
  • キャリーバッグ
  • ブラシやコームなどのお手入れ用品
  • おもちゃ

必要なもののリストは「お迎え前にそろえたいグッズチェックリスト」にまとめています。

お部屋の準備の費用

フローリングの滑り止めマットや、入ってほしくない場所に置くゲートなど、お部屋を犬が暮らしやすく整えるための費用もかかります。お部屋づくりは「犬を迎える前のお部屋づくり」でくわしくご紹介しています。

手続きの費用

犬を迎えたら、市区町村への登録などの手続きが必要で、手数料がかかります。手続きの流れは「犬を迎えたら必要な手続き」をご覧ください。

毎月かかる費用

フード・おやつ

毎日の食事にかかる費用です。体の大きさによって食べる量が違うため、大きな犬ほど費用も大きくなります。

ペットシーツなどの消耗品

ペットシーツ、ウエットティッシュ、お散歩用のマナー袋など、こまごまとした消耗品も毎月必要です。一つひとつは小さな金額でも、年間で考えると意外と大きな出費になります。

トリミング・シャンプー

毛のタイプによって、頻度も費用も大きく変わる項目です。トイプードルのように毛が伸び続ける犬種は、毎月のカットが目安です。短毛やダブルコートの犬種は、シャンプーを中心に1〜2か月に1回程度が目安になります。くわしくは「毛のタイプで変わるトリミングの手間と頻度」をご覧ください。

ペット保険(加入する場合)

ペット保険は任意ですが、加入する場合は毎月または毎年の保険料がかかります。補償の範囲や年齢による保険料の変化など、いくつかの商品を比べてから決めましょう。

おもちゃや小物の買い替え

かじるおもちゃやガムなどは、使ううちにすり減ったり壊れたりするので、定期的な買い替えが必要です。

年に一度・ときどきかかる費用

  • 動物病院の費用:年に一度の狂犬病の予防注射(法律で義務づけられています)など。そのほかの内容や費用は、かかりつけの動物病院で確認しておきましょう。
  • ペットホテル・預け先:旅行や帰省、出張のときに利用します。預け先については「留守や旅行のときの預け先」でご紹介しています。
  • 用品の買い替え:ベッドや首輪、リードなどは、成長や使いこみに合わせて買い替えが必要です。
  • 季節の用品:夏のひんやりマットや、冬の暖かいベッドなど。

見落としがちな費用

  • 家具や床の補修:子犬のころは、家具をかじったり、壁紙をひっかいたりすることもあります。
  • 賃貸の場合の費用:ペット飼育による敷金の上乗せや、退去時の原状回復費用がかかることがあります。くわしくは「賃貸で犬を飼う前に確認したいこと」をご覧ください。
  • 移動の費用:車のシートカバーや、ペット同伴での旅行の費用など。
  • しつけ教室:必要に応じて利用する場合の費用。

年間費用を試算してみよう

年間費用の考え方年間費用の考え方毎月の費用×12か月分+年に一度の費用動物病院・ホテルなど+予備費思いがけない出費に=年間の費用(試算表で計算)年間の費用 ÷ 12 = 毎月、犬のために分けておきたい金額

金額はご家庭によってさまざまなので、次の表に当てはめて試算してみるのがおすすめです。お店の料金表やフードの価格を調べながら、空欄を埋めてみてください。

項目1回・1か月あたり年間の回数年間の合計
フード・おやつ(  )円12か月(  )円
ペットシーツなどの消耗品(  )円12か月(  )円
トリミング・シャンプー(  )円6〜12回(  )円
ペット保険(  )円12か月(  )円
動物病院(  )円―(  )円
ペットホテル(  )円(  )泊(  )円
用品の買い替え――(  )円
予備費――(  )円

試算してみると、「毎月の費用」よりも「年に数回の費用」のほうが大きいことに気づく方もいます。年間の合計を12で割ると、毎月どのくらいを犬のために用意しておけばいいかが見えてきます。

トリミング代は「毛のタイプ×頻度」で変わる

トリミング代は、犬種によって差が出やすい項目です。たとえば、同じ小型犬でも、毎月カットが必要な犬種と、2か月に1回のシャンプーで過ごせる犬種では、年間の回数が12回と6回で、2倍の差があります。さらに、カットが入るぶん1回あたりの料金も高めになるのが一般的です。

「小型犬だから費用はかからないだろう」と思っていたら、トリミング代が意外と大きかった、という声もよく聞かれます。迎えたい犬種が決まっているなら、通えそうなサロンの料金表を一度見ておくと安心です。料金表の見方は「トリミング料金はどう決まる?」でご紹介しています。

また、間隔があきすぎて毛玉がたくさんできると、毛玉取りの追加料金がかかるサロンもあります。定期的に通うことが、結果的に費用をおさえることにつながる場合もあります。

費用を無理なく続けるためのコツ

  • 毎月の固定費として先に分けておく:試算した年間費用を12で割った金額を、毎月先に犬用として分けておくと、年に数回の出費にも慌てずにすみます。
  • 予備費を積み立てる:思いがけない出費に備えて、少しずつでも予備費を積み立てておくと安心です。
  • 消耗品はまとめ買いで:ペットシーツなどの消耗品は、まとめ買いや定期購入で費用をおさえられることもあります。
  • お家でのブラッシングを習慣に:毛玉を防ぐことで、トリミングの時間や追加料金をおさえられます。お家では、まずブラッシングを中心に。ご家庭で難しい部分は、サロンでお手伝いできます。

費用は年齢とともに変わる

犬にかかる費用は、ずっと同じではありません。年齢によって、お金のかかり方にも変化があります。

時期費用の特徴
子犬のころ体の成長に合わせて、首輪やハーネスなどの買い替えが多い。かじって壊すものも出やすい
成犬のころ暮らしのリズムが安定し、毎月の費用も見通しを立てやすい
シニアのころ過ごし方に合わせた用品や、お手入れの内容が変わることもある

シニアになると、トリミングの進め方をその子に合わせて工夫することもあります。くわしくは「シニア犬のトリミング」でご紹介しています。

お迎え前に「準備金」を用意しておく

お迎えの前後は、初期費用や手続きの費用など、まとまった出費が続きます。さらに、暮らしながら「これも必要だった」と気づくものも出てきます。

お迎え前に、初期費用と数か月分の毎月の費用を「準備金」として分けておくと、気持ちに余裕をもって新しい暮らしを始められます。

よくあるご質問

小型犬なら、費用はかからないですか?

フードやペットホテルなど、体の大きさで変わる費用はおさえられます。ただし、トリミング代は毛のタイプで大きく変わるため、小型犬でも毎月カットが必要な犬種もいます。

保護犬を迎える場合も、費用は同じですか?

お迎えの費用は譲渡費用になりますが、グッズや毎月の費用は、ほかの迎え方と大きくは変わりません。譲渡費用に含まれる内容は団体によって違うので、事前に確認しておきましょう。

ペット保険には入ったほうがいいですか?

加入は任意です。補償の内容と保険料を比べ、家計とのバランスで決めましょう。加入できる年齢に条件がある商品もあるので、お迎えの前後に一度調べておくと安心です。

SKIPPY
スタッフ
スタッフからのひとこと年間のトリミング代の目安を知りたいときは、犬種と体重を教えていただければお答えします。お迎え前のご相談もお気軽にどうぞ。

まとめ

犬を飼う費用は、初期費用・毎月の費用・年に一度の費用の3つに分けて考えると整理しやすくなります。試算表で年間の費用を出し、12で割った金額を毎月分けておけば、年に数回の出費にも慌てずにすみます。トリミング代は毛のタイプで大きく変わるので、迎えたい犬種が決まったら早めに確認しておきましょう。

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